◆「育休3年化」には賛否
政府の「成長戦略」の1つとして“女性の活躍”が前面に打ち出され、具体的な施策として「育児休業期間の3年化」が挙げられています。
この施策について、メディケア生命保険株式会社の調査によれば、未就学児の母親(20~49歳)のうち71.2%の人が「賛成」(「賛成する」と「どちらかといえば賛成する」の合計)と回答しています。
しかし、好意的な意見もある一方、「育休取得後の職場での活躍を困難にする」(88.8%)、「不当な解雇が増える」(81.2%)といった不安の声も挙がっています。
◆両立のために必要なことは?
仕事と家庭を両立させるために必要な要素は何でしょうか?
株式会社ビースタイルが運営する「しゅふ活研究室」(http://www.b-style.net/research/)が、主に働く意欲のある主婦層を対象に実施した「仕事と家庭の両立」についてのアンケート調査によれば、「仕事と家庭を両立できている」とする人は51.4%でしたが、そのうち65.8%が「不満がある」としています。
そして、「仕事と家庭を両立させる上で必要なこと」(複数回答)については、「条件に合う仕事」(86.0%)、「職場の理解」(83.7%)、「家族の理解・協力」(82.0%)が上位となっています。
◆“昇進意欲”がある人の割合は?
また、公益財団法人21世紀職業財団が、従業員300人以上の企業に勤務する子どものいる正社員女性を対象に実施した「育児をしながら働く女性の昇進意欲やモチベーションに関する調査」によると、「あなたの昇進へ希望を教えてください」という問いに対して、「昇進したい」と回答した女性は全回答者(2,500人)のうち908名(36.3%)、「昇進したくない」と回答した女性は813名(32.5%)でした。
「昇進はしたいけど家庭との両立ができなくなる」「家庭を犠牲にしてまで昇進したくない」と考える女性が多いのでしょうか。