4月23日(土)初日舞台挨拶は雨。絶好の映画日和?

町田生まれ、町田育ちの映画『まほろ駅前多田便利軒』が4月23日、雨天の土曜日にいよいよ待望の公開となりました。 公開初日、恒例の初日舞台挨拶に大森監督、瑛太さん、松田龍平さんの3人は新宿を皮切りに4箇所を回り、最後は町田のスグ隣、相模原のMOVIX橋本に。 町田生まれの映画とあって、町田と橋本の両方で舞台挨拶とは、地元ファンとしては本当に嬉しい限り。
今回、そのMOVIX橋本に取材で行って来ました。

いざ、MOVIX橋本。ロケ地マップがこんなステキな事に・・・!

MOVIX橋本に入ると、まほろ駅の告知ポスターがドドーンと! 他にも「ガリバー」や「ガンツ」、個人的に愛してやまない「名探偵コナン」などが上映中でしたが、映画館からも「一番押しています!」という雰囲気が伝わります。 そんな中に交じって飾ってあったのがロケ地MAP。実はコレ、弊社で制作させていただいたもの。 こんなに立派なパネルになって飾られて・・・と、わが子を見るような、そんな想いにかられました。 しかも2箇所に展示され、皆さん、ガン見しています。 写メっている人に「公式HPからDLできるんですよぉ~」と教えてあげたくなりました。

いざ、会場入り。立ち位置近っつ!

舞台挨拶は本来、映画終了と同時に開始予定でしたが、南町田のグランベリーモールを出てきっと16号をそのまま走って来られたのでしょう、渋滞で15分遅れのスタートとなりましたが、会場の大多数を占める大人の女性たちは静かにその時をが待ちわびていました。そして今回、私たちの取材シートは最前列のド真ん中。なんとお三方の立ち位置からたった1m程。とてつもなく「近い」、いえいえい、超「至近」です!!

スレンダーなシネマスタイリストのmicさん登場!

そんな中、会場内がざわめき始め、まず登場したのはシネマスタイリストmicさん。ここまでの舞台挨拶の様子を話してくれました。満席の600席から熱狂的な拍手に包まれた新宿ピカデリー、沢山のマスコミが押し寄せた有楽町スバル座。3回目のワーナーマイカル港北ではレッドカーペットを歩く演出に小学生やガンツを観に来た人からも(!)大歓声だったこと。そしてやはり舞台となった町田グランベリーモールの109シネマズではとても温かい雰囲気で、これまでの舞台挨拶の中で一番ホットだと瑛太さんが言われたそうです。

そしてそして、いよいよ3人の登場です!

ここは町田?

大森監督、瑛太さん、松田龍平さん、会場in。ひゃあ、近っ!やっぱり近すぎる!
まず、大森監督の第一声「やっと初日を迎えました。ココは・・・町田???町田で・・・いいですよね、帰ってきました!」に会場からは「おかえりなさい!」という温かい拍手と歓声が。勿論、私も手が真っ赤になるくらい拍手!です。
そして、瑛太さんの第一声は「あ~、お待たせいたしました、なんですか、イイ感じですね~、いい映画を観たんでしょうね~、ありがとうございます~」という静かなトーンでの挨拶。映画の中の多田啓介の雰囲気とは違っています。
更にもっともっともっともっと静かなトーンで挨拶する松田龍平さん。実は、松田さんの声、あまりよく聞こえません。。。声、小さいです。。。誰よりも近い私でさえ聞こえませんっ。。。が、「あったかい空気が伝わってきます」と話されていました。
確かに、MOVIX橋本はこれまでの4館の中で一番小さい客席だったはず。だから逆にお客さん一人ひとりの表情までよく見える=よく伝わるんですね。

あのシーンはゲリラロケだった

場所柄か、話の内容は町田の撮影話が大部分でした。 町田でのロケは実に22箇所。ロケ地マップを制作するときに素材は拝見していたので、もっと多いかと思っていましたが、その中で駅前での撮影の様子を聞かれ、 瑛太さんが走る町田のバス通りもゲリラ的に撮影を行ったのだと大森監督が教えてくれました。 対向車線側に車を走らせてそこから撮ったそうです。そのシーンでも走っているのが瑛太さんだと気付く人は殆どいなく、ごく自然な画が撮れたのだとか。 瑛太さんも、町田の駅でゲリラ撮影をしたことについては、スーッと入っていって、(誰にも気付かれなかったのは)自分は素で、多田になりきれていたのかと思ったことや、 町田の広場(恐らく北口)で撮影したときも皆さん協力してくださって、やりやすい雰囲気でした、と町田での撮影の様子や町田市民は好評価でした。

大森監督が一番印象に残っている町田の風景として挙げたのが本上さんを撮影した芹が谷公園。「ギリギリまで決まらなかった場所だったが、出来上がったらよく撮れ ていた」と語っていらっしゃいました。噴水が涼しげな芹が谷公園、映画の中でも爽やかな夏を演出していました。

皆さん、今からネットに書き込んで、と瑛太さん

一方、瑛太さんは「スバル座の舞台挨拶でマスコミの方(の質問)で、この作品の為に体重を増やす為にゴハンを沢山食べて(役作りをしたが)走るシーンでは酸素ボンベを持ってきてもらった話がだいぶ変な風に書かれていて。 (あれは全く)誤解なんですけど、そこで『瑛太反省』と書かれていて。 僕は作品の為に食べていて反省はしていないですし、そこは皆さん、今からネットに書き込んでください」と話して会場を沸かせてくれました。
(瑛太さん、書いておきましたよ!)
「中年太りをしているという役柄でわざと体重を増やされたんですよね」というmicさんに「そうなんですよ」と瑛太さんが頷く一方で「でも、食べ過ぎてたよね・・・僕も付き合いましたからね・・」 と松田龍平さんがボソっと割って入ってきたり。すると、静かに「同じ量食べてたよね、龍平も・・・」と反撃。その後二人で無言で見つめ合っったり、その静か間や、ゆるくて不思議な空気感いっぱいで、 会場は終始和みっぱなしでした。MCのmicさんの口調もいつの間にか、二人にあわせてゆーっくりになってきていましたし。

おでんくんに見られている緊張感

芹が谷公園で一緒に撮影をした本上まなみさんについて聞かれると「本上さん、『おでんくん』の声をやっているので、『おでんくん』に見られているような気がして緊張しました」 と語り、またまた会場を笑わせてくれました。 瑛太さんはあんな真剣な演技をしながら、実は本上まなみさんに黄色い『おでんくん』を重ねていたのか! そして、『おでんくん』を見てる瑛太さんをどうしても想像できない私でした。

町田の人は血まみれに慣れている?

終始ゆる~い感じで話す松田龍平さんは、駅前で柄本佑さんとおいかけっこをしたシーンの事を話されました。 あらかじめ用意して撮影すると、人が沢山集まってきてしまうので、カメラも手持ちカメラでそーっと(町田の街中に)入っていくようなかんじで撮影を始めたそうなのですが、 「シャツが血まみれの人が駅前走ってて大丈夫かな~と思ったんですけど、町田の人はフツーというか、全然ビックリしないんですね。。。すごいな~町田って。。。て思いました。血まみれに慣れてるんですかね。。。」 そんなワケあるか~い!と突っ込みたくなりましたが(笑)。

多田と行天の町田ご飯事情

1ヶ月のロケの合間、町田でかなり食事もしたとのこと。二人でどこかに食べに行ったりされたんですか?とmicさんに聞かれ、

(瑛)(龍)「けっこう食べに行きましたね。。。」と同時に。
(M)「では、結構二人でいろんな話をしたりするんですか?」
(瑛)「・・・いや、別々だね。行ったのは1回だけだね・・・」
(龍)「・・・・・」(無言)
(瑛)「え、二人で?いかないよねぇ・・・」
(龍)「え・・・いったじゃん」
(瑛)「・・・・・・」
(龍)「・・・・・・・」
(龍)「ラーメン食べたよね。。チャーハンつけてたよね」
(瑛)「あ、ギョウザつけたよね」
(龍)「それ、映画じゃん。。。」

ここでも二人の不思議なやりとりが終始続きました。時々お互いを見合っては笑いを浮かべたり、無言になったり、本当にヘンな二人です。普段の素のお二人はこんな感じなんでしょうか。でもそんな緩いやり取りにとても癒されました。

気になる続編、そして私たちに課せられたこと

続編についての話になり、その時の撮影はやっぱり町田で?という質問には「もちろん!」と大森監督。 micさんに「松田さんは続編でもあの走りを見せてくださいね」と言われ「・・ソレ、先走っているんじゃないんすかぁ。。。」と松田龍平さんプチ反撃。

そして、「町田市で生まれた映画です。町田市で育ててください。大きく育つことを願っています」と大森監督が締めくくった最後の言葉が私たちに投げかけられた課題のように感じました。 最後の3人揃っての撮影では、なかなか笑わない松田龍平さんが微笑んでくれてどこよりもいい写真が撮れたのではないでしょうか。 朝から舞台挨拶5回、とかなりお疲れだったのか、もともと静かに語る方々なのか、(きっと後者ですね、あまりハイテンションな方々だとはお見受けできなかったのですが)私たちの町田を全国区にして下さって、本当に感謝でいっぱいでした。 原作の「三浦しをん」さんが町田の撮影現場で「こんなに町田が煌いて見えるとは!」とお二人のオーラにシビレタそうですが、本当にその通りです。

そして、私が思ったこと。「町田で生まれたこんなステキな映画を、私たちは大切に町田で育てよう。町田という街に蒔いてくれた素敵な種を大事に育てて花を咲かせなくては、と。大きくなって、また町田に帰って来てくれるように」。
至近距離だったこともあってコミュニケーションたっぷりの感動の舞台挨拶でした。舞台挨拶の後は新宿で打ち上げをされたとのこですが、「次回は町田でおもてなししたい!」と勝手に考えている私です。

イラストレーター紹介

クロセシンゴ

鉛筆だけで描く独特なタッチが特徴のイラストレーター。 書籍出版や展覧会を中心に活動しています。 今回、まほろ駅前多田便利軒のロケ地マップの制作にあたり、その独特なタッチと映画の雰囲気がピッタリ!ということでイラストを描いてもらいました。 現在、東日本大震災で被災した方々のために千羽鶴ならぬ、1000羽の鶴をイラストで描いてツイッターで発信しています。

Profile

1985年生まれ。
日本工学院グラフィックデザイン科卒業

HP http://kuroseshingo.jp/
twitter http://twitter.com/#!/kuroseshingo